海野六郎(うんの-ろくろう)は、真田十勇士に登場する人物で、実在した真田家の家臣がモデルとされている。
「真田三代記」では、海野六郎兵衛利一(1571年~1615年)として登場し、他に海野小平太がモデルとの説もある。
海野六郎兵衛利一は、羽尾輝幸の3男とされる。
その場合、羽尾家は海野一族なので、真田家とも一族と言えるが、真田昌幸が羽尾家を滅ぼしたと言う一面もある。
なお、海野六郎は大坂夏の陣にて、徳川勢に偽情報を流し、撹乱したと伝わり、討死したと言うが詳細は不明。
ただし、史実において徳川勢は「紀州浅野家が裏切った」と言うデマにて大混乱に陥っている。
出雲阿国の歌舞伎踊りが好きで、見に行った海野六郎が一緒に踊ると、それを気に入った真田幸村が影武者に任じたとされる。
なお、小県の海野家直系は絶えている為、城代や家老などの重臣が海野姓を与えているケースもあり、海野姓とは言え、真田一族であるとの確証は得られない。
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しかし、真田十勇士の中で一番の古参とされ、真田幸村が最も頼りにした右腕とされる。
気位が高く、頭脳明晰の参謀格であり、根津甚八とともに奥州の情勢を探った。
大坂の陣のあとは、真田幸村と共に薩摩落ちをしたと言うのが物語の終わり。