カテゴリー: 江戸時代

【徳川家康と城】「天下普請」の城・名古屋城の築城~加藤清正による天守台の築造と天守の木造復元問題~

名古屋城の概要名古屋城(愛知県名古屋市中区)は、徳川家康が1610年(慶長15年)2月から「天下普請(ぶしん)」によって築城した輪郭(りんかく)式の平城である。明治維新まで、徳川家康の9男・徳川義直(よしなお)を初代とする尾張(愛知県)徳川...

【徳川家と城】世界文化遺産・二条城の歴史的役割を探究する~徳川家康による築城から世界文化遺産に至る歴史~

京都市中京区に所在する「元離宮二条城」(以下、「二条城」と略す)は、京都市営地下鉄東西線・二条城前駅から徒歩約1分である。1952年(昭和27年)、現存の二の丸御殿をはじめ多くの建物が国宝や重要文化財に指定され、1994年(平成6年)にはユ...

【徳川四天王と城】井伊家14代の居城「彦根城」の特徴を探究する~築城経緯と縄張り(構造)を中心として~

彦根城の概要彦根城(滋賀県彦根市)が築かれた場所は、東に佐和山、西に琵琶湖を控え、その間に1-1.5kmの隘路(あいろ)が続く交通の要衝で、湖北平野と湖東平野の境でもある。彦根城の築城は1604年(慶長9年)に始まり、わずか2か年で主要部が...

築城名人・藤堂高虎が築いた城の解説~自らの居城の築城と「天下普請」による築城への関与~

藤堂高虎の生涯藤堂高虎(とうどう たかとら)は加藤清正(きよまさ)・黒田孝高(よしたか・官兵衛)とともに「三大築城名人」の1人として知られている。74年間の生涯において22に及ぶ城(筆者確認のみ)の築城や改修に関わり、その築城技術は徳川家康...